HRMが考えるM&A・事業承継の現状Current Status of M&A / Business Succession

日本M&A・事業承継の問題Japan M&A and Business Succession Issues

M&A・事業承継
プロジェクトの本当のゴール

現在のM&A・事業承継には多数の利点があるにもかかわらず、日本の中小を中心としたM&A・事業承継を譲渡後に振り返ってみますと、期待していたシナジー効果が発揮できないどころか、譲渡前の現状維持すらままならない案件が多く散見されます。

この問題を解決すべく、私たちはM&A仲介業務を行う傍ら、譲り受け側のリピートM&Aサポート役としてPMIと対象会社のバリューアップ(価値向上)・シナジー効果の実現に注力してまいりました。
その経緯の中で言えることは、現在の仲介契約とDDによる過去リスク回避の考え方のみでは、将来の対象会社のバリューアップ、譲受け側でのシナジー効果を十分期待することが出来ません。

M&Aをひとつのプロジェクトと考えて、
事業計画・PMI計画・PMIサポート・バリューアップ計画・
バリューアップサポートを念頭に計画を練る必要があります。

株式譲渡 M&Aプロジェクトで実現すべきゴール バリューアップ シナジー効果

M&Aプロジェクトは、「株式譲渡」がゴールではなく、「対象会社のバリューアップ」や「シナジー効果」の実現がゴールという考えを再認識しなければならないと考えています。端的に言い換えますと、
「良質案件が見つかり株式を取得できた」=「事業拡大」
「対象会社は自社より小さい」=「自社でも運営できるから、対象会社は運営出来て当然」
などと言う誤解を改め、対象会社を自社以上に慎重に、繊細に扱う準備を徹底的に行ってこそ、双方のヒューマンパワーを足し算・掛け算できるという事を、譲り受け側の経営陣・社員一同が認識していく必要があると考えています。